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悩める旅人

賛美歌, 15


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Introduction
All Verses

1. 悩める旅人,われの前過ぎて われの断わり得ぬ助けを求む いずこの者か,その名も聞き得ねど ゆえ知らず,そのにわが愛かる

2. 食べ物少なきとき,彼,来たりて 食事を求めぬ,われはみなあた 彼はしゅくして食べ,われにも分けぬ すぐそれ食べれば,くずはマナなりき

3. 泉に彼,力なく伏していぬ 水はただかわける彼をあざける かけ寄り,飲ませば,たび飲みほして みかえすを飲めば,長くかわかず

4. 冬のあらしすさび,洪水みずでの夜に 外の声聞きて,彼,家に迎え 暖め,慰め,わがとこに伏させ われ地にせれば,エデンの夢見ぬ

5. 裸で傷つき,死ぬばかりの彼 道に見つけ,彼の息吹きかえし 薬もて直せば,わがうちにある 傷の痛み忘れ,心はなご

6. 獄舎ひとや謀反むほんの刑を受く彼を見ぬ われはあざけりの中,彼をたたう われは彼のため死ぬかと問われて 身は弱けれど,霊は「死ぬ」と叫びぬ

7. この旅人見るに姿変わり 救い主となり,わが前に立ちぬ 「恐るな,わがため恥じず なせし業 おぼえらる」と,われ呼びて言いたまいぬ